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テープ起こし

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神官
吹き出し

録音された音声の内容を文字化する仕事が、テープ起こしじゃ。国語力が問われるから、学生時代に国語が得意だった人には向いておるかもしれんの。そんなテープ起こしを詳しく見ていこう。

人と関わらずにすむ仕事内容

テープ起こしのイラスト

テープ起こしとは、会議やインタビュー、対談の音声内容を文字にする仕事です。ICレコーダーなどに記録された音声データを元に、パソコンを使って文字にします。一昔前までは依頼人からカセットテープを受け取り、その内容を聞きながら文字にしていました。近年では、メールで送られてくる音声データを文字に起こす、というスタイルが主流です。このため、インターネット環境があればいつでもどこでも仕事ができます。

また、クラウドソーシングやSOHOサイト、テープ起こしの会社に会員登録をしておけば、直接依頼人と会うことなく仕事の受注から納品までが可能です。人と会う場面は最低限で済ませられます。確実に仕事をしたいという方は、テープ起こし専門の会社に所属するのがおすすめです。仲介業者を挟まず、会社から直接依頼が入ってきます。企業によっては出勤する必要がありますが、大抵の場合は仕事に必要な音声データは郵送やメールなどで受け取れるので、人と関わることはほとんどありません。仕事内容によっては専門用語が飛び交うことがあり確認が必要ですが、大半はインターネットで調べられます。

テープ起こし経験者の声

求められる完成度によって想像以上の労力

普通の人の録音音声を文字に起こすのは想像以上に大変です。前後のやり取りから内容を理解したり、言葉では省略されていることを文章にして、整合性のあるものにしたりする必要があります。また、議事録の場合は発言者の把握が大変です。求められる完成度にもよりますが、かなりの労力が必要となります。

参照:読売新聞「発言小町」より参照

手間がかかって時給500円程度になることも

タイピングが早くても、会議やプレゼンのテープ起こしは大変です。雑音や私語を聞き分けながら本筋を汲み取るのは、想像以上に神経を使います。聞き取った内容をそのまま入力するだけ、インタビューなど聞き取りやすい音源であれば楽な仕事かもしれません。あれこれ手間をかけると、時給500円程度になってしまいます。

参照:読売新聞「発言小町」より参照

納期さえ守れば時間が自由

納期内に一定の品質の成果物を納品できるのであれば、時間の自由がききやすい仕事です。守秘義務があるので他言できませんが、最先端技術やときの人のインタビューなど、ためになるお話が聞けます。ただし、相手の希望で短納期になり、徹夜で仕事をすることも。そのまま文字にするのではなく、話している言葉を文章に翻訳する仕事です。

参照:読売新聞「発言小町」より参照

人と関わる可能性がある仕事内容

会社に所属せずに個人で依頼を受け取る場合は自分で仕事を取りに行かなければならないので、人と関わる可能性が大いにあります。人と極力関わらないようにするのであれば、テープ起こし専門の会社への所属が無難です。

会社からの依頼でも、特殊な案件を担当する場合はクライアントとの電話やビデオ通話などのやり取りが発生することがあります。表記と納品形式がクライアントによって異なるので、依頼を受けたときにしっかりと確認しなければなりません。テープ起こしは依頼内容によっては人との関わりが出てくる仕事ではありますが、スキルを磨くことで収入アップが見込める仕事です。

テープ起こしの年収相場

テープ起こしは、基本的に依頼ごとに報酬が支払われる「成功報酬制」が採用されています。このため、安定してお金を稼ぐには、多くの依頼を受けて効率よく仕事をしなければなりません。効率のいい仕事の仕方を身に付けるには経験が必要なので、着実に実績を積み上げる必要があります。また、専門知識を利用すれば仕事の幅が広がり、仕事の報酬が高くなることも。具体的な年収相場ですが、どのような形で働くかによって大きく異なります。

フリーランスの場合、時給換算で2,500~6,000円ほど稼げますが、無給の打ち合わせが入ることもあるので日によっては低い収入になることも珍しくありません。クラウドソーシングやSOHOサイトを経由する場合、報酬の約2割が仲介手数料として取られます。たとえば60分の音声で4,800円の場合、手取りは3,840円です。下請けの場合は双方の合意で報酬額が決まるので、相場は決まっていません。時給は数百円から数千円と、幅が広いのが特徴です。ただし、ルート確保ができれば初心者でも確実に仕事がもらえます。

速記・ワープロ入力・複写業の雇用形態別年収相場

※総務省が定める「日本標準産業分類」でテープ起こしが該当する「その他の事業サービス業(速記・ワープロ入力・複写業)」の数値を算出。以下同。

正社員の場合

19~39歳/約197万円~315万円

正社員以外の場合

19~39歳/約198万円~233万円 

速記・ワープロ入力・複写業の階級別年収相場

部長級の場合

約547万円

課長級の場合

約455万円

係長級の場合

約406万円

非役職の場合

約287万円

速記・ワープロ入力・複写業の年齢別年収相場

19歳以下

約196万円

20~24歳

約227万円

25~29歳

約247万円

30~34歳

約269万円

35~39歳

約296万円

人と関わる場面は?

音声ファイルを受け取り、文字データを納品するだけならメール経由でのやり取りで完結します。特殊な案件の場合は、クライアントと電話やビデオ通話のやり取りが発生することもあります。

資格や専門知識は必要?

専門性の高い分野に特化する場合は、その業界の知識が必要になりますが、文字起こしの仕事を始めるにあたり、資格等は必要ありません。

ただし、未経験だと見習いからスタートするため、初めはびっくりするくらい単価が低いこともあります。不慣れな人だと1時間分の音声を起こすのに1週間かかったりすることもあり、ある程度の経験とタイピングのスピードがないと安定して稼げないでしょう。

平均労働時間

1件いくらという出来高制なので、労働時間は自分の裁量次第。ベテランになれば少ない稼働時間で1日1万円、2万円と稼げますが、初心者の場合は単価も低く、稼働時間も長くなることを覚悟しておきましょう。

将来性

はじめは労働時間に対する収入が見合わず、辛いと感じるかもしれません。しかし、自分の勉強次第でどんどんスキルアップできる仕事でもあります。

文字起こしの通信講座を受講したり、文字起こし技能テストを積極的に受験したり、実力をつけていけば文字起こしだけで生計を立てられるでしょう。

どんな人が向いている?

小さな仕事でも真面目に貪欲に取り組める人が向いています。クライアントによって、依頼方法やこだわるポイントが異なるので、臨機応変に対応できる柔軟さも求められます。入力が正確かつ速く、知らない情報を調べるスキルも必要です。

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参考サイト